「ちいかわ」英語吹替版がついに登場! 海外ファンの反応と、英語圏で人気になった背景

0コメント
世界の話題
このページは広告が含まれています。

(最終更新日:2026年10月3日)

「世界征服が始まる」

2026年9月、「ちいかわ」の公式英語吹替版がYouTubeで配信されると発表されると、海外のファンコミュニティにはこんな声まで飛び出しました。

そして10月1日、海外向け公式YouTubeチャンネル「Chiikawa Official」で英語吹替版の配信がスタート。ところが第1話を見たファンからは、別の意味で笑いが起きます。

「英語吹替なのに、英語で吹き替える台詞がほとんどない」というのです。

英語版を待ちわびていた人たちは、ちいかわたちの声をどう受け止めたのでしょうか。そして、そもそも公式英語吹替がなかった時代から、なぜ「ちいかわ」は英語圏にもファンを増やしていたのでしょうか。

広告下に海外の反応が続いています
広告下に海外の反応が続いています

「世界征服が始まる」発表だけでファンは大盛り上がり

「ちいかわ」は、イラストレーター・ナガノさんがXで発表してきた漫画を原作とする作品です。ちいかわ、ハチワレ、うさぎたちが、食べたり遊んだりする一方で、働いてお金を稼ぎ、ときには危険な相手と戦う日々を送っています。

海外展開を手がけるSpiralcute Internationalによると、英語版は2026年10月1日から公式YouTubeで配信を開始し、新しいエピソードを毎週公開する予定です。同社は英語に続き、フランス語、ブラジルポルトガル語、中南米向けスペイン語のチャンネルも準備しているとしています。

発表を受け、Redditのちいかわファンコミュニティ「r/chiikawa_」には喜びの声が相次ぎました。

世界征服が始まる。

— u/BaronArgelicious

やった! これまで以上にたくさんの人が、ちいかわに触れられるようになるね。

— u/clorse38

中には、英語版の登場を映画のさらなる海外展開と結び付けて期待する人もいました。

よっしゃあああ! 映画の世界公開にまた一歩近づいた!

— u/Gullible-Macaron-180

もちろん、英語吹替が始まったからといって、米国や英国などでの映画公開が決まったわけではありません。今回の発表はテレビアニメの英語吹替版に関するものです。

映画「ちいかわ 人魚の島のひみつ」はすでに台湾、香港、シンガポール、マレーシア、フィリピン、韓国など日本国外でも公開されています。ただ、英語吹替版が発表された時点では、米国や欧州での劇場公開までは決まっていませんでした。

それでも「英語版が来た」というだけで映画やグッズの展開まで期待する声が出るところに、海外ファンの熱量がうかがえます。

広告下に記事が続いています
広告下に記事が続いています

一番気になるのは「どんな声になるのか」

発表直後、ファンが特に気にしていたのが声でした。

日本語版を長く見てきた人にとっては、ちいかわたちの声そのものがキャラクターの一部になっています。

水を差したくはないんだけど、声がちゃんと良くて、耳障りな感じにならないといいな。ちいかわの良さって、声の演技もかなり大きいから❤️

— u/purplemoonx

英語版の予告編でハチワレの声が公開されると、好意的な反応が続きました。

ちょっと待って、ハチワレの声、完璧じゃない?

— u/LillyPad1313

ハチワレの声、めちゃくちゃかわいい……🥺🩵💙

— u/fairietales

一方、全員がしっくりきたわけではありません。

さっき予告編を見た。英語が母語だけど、正直ハチワレと鎧さんの声はあまり好きじゃない。日本語版と違いすぎると思う。

中国語版と韓国語版のほうが、元の声の雰囲気をずっと上手く再現していたと思う。

私は日本に住んでいるから、これからも日本語版を見て、この英語版は存在しなかったことにするよ。😅

— u/Knittyelf

このコメントには逆に、「中国語版や韓国語版はかわいく演じようとしすぎて、全員の声が高すぎる」という反論も付いていました。

どの声が「ちいかわらしい」と感じるかは、どの版に慣れてきたかでも印象が変わるようです。

なぜか始まる「ハリウッド版ちいかわ」の配役会議

声優への関心が高まりすぎた結果、別方向に盛り上がる人たちも現れました。

Redditでは、

「モモンガ役はオークワフィナ」

「うさぎ役はジャック・ブラック」

「ハチワレ役はクリス・プラット、ラッコ役はザ・ロック」

など、ハリウッド俳優やコメディアンを勝手に配役する流れが発生。

Xでも、

「ちいかわ:ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソン、ハチワレ:ダニー・デヴィート、うさぎ:ウィレム・デフォー」

という冗談が飛び出しました。

もちろん、いずれも公式キャストではありません。

あまりに作品の雰囲気とかけ離れた俳優をあえて当てはめること自体が、発表直後の海外ファンの遊びになっていました。

広告下に記事が続いています
広告下に記事が続いています

「ヤダ」と「ウラ」は英語になるの?

もっと真面目な意味で注目されていたのが、ちいかわ特有の言葉を英語版でどう表現するのかです。

ちいかわが「ヤダ」をそのまま言って、うさぎが「ウラ」をそのまま言ってくれるならね。

— u/epicmylife

うさぎの「ウラ〜、ヤハヤハ」「ウリリ!」「ツツ ウラウラ」みたいな、“実際の言葉っぽい”台詞を英語版でどう表現するのか気になる。

— u/KoyoyomiAragi

「ちいかわ」には、普通の文章として翻訳できる台詞だけでなく、「ヤダ」「ウラ」「ハァ?」といった音や短い言葉が数多く登場します。

そのため英語化では、意味だけでなく「そのキャラクターらしい音をどこまで残すか」という問題も出てきます。

実際、第1話公開後には、ちいかわが食事中に「モグモグ」と言っていることに気付いたXユーザーが、

食べているときに、ちいかわが「mogu mogu」って言ってるのがさらに面白い。日本語で「噛む」とか、そんな感じの言葉だったと思う。

英語吹替の中に日本語があるのに、英語がない……。

— @JunkBugg

と反応していました。

「モグモグ」は、日本語で物を食べる様子を表す擬態語です。こうした音まで全部英語へ置き換えるのではなく、一部を残すことも英語版の特徴になりそうです。

そして第1話、「吹き替える英語がない」

10月1日に公開された第1話は「Firm Pudding / Pancake(かためのプリン/ホットケーキ)」。

ところが、この回はもともと普通の会話がほとんどありません。

そこでXでは、こんなツッコミが注目を集めました。

これ笑う。吹替を最初の2本のショートだけで始めるとは思わなかった。

実際に英語に吹き替える台詞がひとつもないじゃん。

— @saltydkdan

「ちいかわの公式英語吹替」

「第1話に話し言葉が一つもない」

— @AriToonari

さらに、

ちいかわの英語吹替っていう発想が面白すぎる。主人公の3分の2が一言もしゃべらないんだから。

— @skswlink

という身も蓋もない冗談まで。

もちろん、シリーズ全体ではハチワレを中心に普通の台詞も多く、ちいかわも言葉を口にする場面があります。第1話がたまたま、「英語吹替版の第1話」としては非常に説明しづらい回だったわけです。

一方、声そのものはかなり好意的に受け止められていました。

ちいかわ、誕生して2秒くらいの赤ちゃんみたいな声してる。うちの赤ちゃんだ、かわいい、かわいい、かわいい。

— @FullyHooliganic

みんな、ものすごく赤ちゃんみたいな声。

— @Tendiemonger

うさぎについては「日本語版と同じ声に聞こえる」という投稿も相次ぎました。ただし、これはファンが聞いた印象であり、今回確認した公式情報から英語版の音声処理やキャストの詳細までは確認できませんでした。

広告下に記事が続いています
広告下に記事が続いています

日本からは英語吹替版を見られない

少しややこしいのが、日本からの視聴です。

2026年10月3日時点では、海外向け公式YouTubeチャンネルで公開されている英語吹替の本編は、日本からは視聴できません。

英語版予告編の説明欄でも、英語版エピソードが日本では利用できないことが案内されています。実際に第1話を日本から開くと、地域制限によって再生できない状態です。

一方、予告編など一部の告知映像は日本からも視聴できます。

Xにも、

日本では英語吹替版が見れないから貴重な動画だ!

— @umadoshihanoiro(原文ママ)

といった日本からの反応がありました。

「日本の作品なのに、日本からは英語吹替版を見られない」という少し不思議な状況になっています。

では、なぜ英語圏ですでに人気だったのか

ここで大事なのは、英語吹替版が登場したことで、突然英語圏に「ちいかわ」のファンが生まれたわけではないことです。

公式英語吹替が始まる前から、すでにファンはいました。

CNNが2026年9月に掲載した記事では、米オハイオ州コロンバス在住の20歳のAshley Lorenzさんが、2024年にSNSでちいかわを知ったと話しています。

InstagramやTikTokでは以前から非公式の英語翻訳付きアニメが共有され、Xの非公式英訳漫画アカウントにも1万6000人以上のフォロワーがいたと報じられています。

さらにLorenzさんはCNNの取材に対し、オハイオ州のタピオカ店でちいかわファンの集まりを2回開き、それぞれ約500人が参加したと話しています。中には車で3時間以上かけて来た人もいたそうです。

これは本人の申告による人数ですが、公式英語吹替が始まる前から、米国にも実際に集まる規模のファン層があったことを示す具体例です。

では、言葉の壁があったにもかかわらず、何が英語圏のファンを引き付けていたのでしょうか。

広告下に記事が続いています
広告下に記事が続いています

かわいいだけで終わらない

まず目につくのは、当然ながらキャラクターのかわいらしさです。

しかし作品を見始めると、それだけではありません。

公式英語サイトでは、ちいかわたちの世界について、食事をし、運動し、仕事をしてお金を稼ぐなど、私たちの世界と似た部分があると説明しています。

草むしりの資格試験があり、働いて収入を得て、危険な怪物の討伐までしなければならない。楽しい日も悪い日もあり、友達同士で支え合います。

丸くて柔らかな見た目なのに、仕事、試験、お金、不安、失敗、危険が当たり前に存在する。

CNNの記事でも、仕事や学校、資格、友人関係といった現実の悩みと、かわいらしいキャラクターの組み合わせが取り上げられています。

「働きたくない」「試験に受からない」「怖いけどなんとかする」「友達とおいしいものを食べる」といった題材は、言葉や国が違っても共感されやすい部分なのかもしれません。

SNS生まれの「ちいかわ」、海外へ広がる入口もSNSに

もう一つ大きいのが、作品そのものがSNSから生まれたことです。

「ちいかわ」は長編作品を最初から順番に何十話も見なければ楽しめないタイプではありません。1枚のイラストや短い漫画、数分に満たないアニメだけでも、キャラクターのかわいさや妙な状況を楽しめます。

CNNの取材に答えた日本のファン文化の専門家は、ポケモンが広がり始めた頃には、キャラクターを知られるようにする手段はテレビや店頭が中心だったのに対し、現在は作者がSNSへ投稿した一枚の絵でも、その日のうちに国境を越えられると説明しています。

しかも、ちいかわやうさぎは、表情、動き、奇声だけで成立する場面が少なくありません。

「英語吹替なのに吹き替える台詞がない」と笑われた第1話は、その裏返しでもあります。

言葉が分からなくても、「何かかわいいものが巨大なプリンの上で遊んでいる」という面白さは伝わる。短く、SNSで共有しやすく、表情だけでも意味を取りやすい作品の形は、海外へ広がるうえで相性がよかったと考えられます。

もちろん、英語圏で作品の細かな内容を理解するうえでは、非公式英訳も大きな入口になっていました。

広告下に記事が続いています
広告下に記事が続いています

アニメを見る前に、グッズから知った人もいる

英語圏では「作品を見る」より先に、「キャラクターを見かける」入口も増えています。

米国の雑貨チェーンMINISOは現在、公式サイトで「Chiikawa」をコラボレーションブランドの一つとして扱い、ぬいぐるみなどの商品を展開しています。

また、ちいかわの海外展開を分析したNippon.comによると、ニューヨークとラスベガスで行われたポップアップショップも盛況だったとされています。

2025年には公式スマートフォンゲーム「ちいかわぽけっと」も、米国を含む世界43の国と地域で同時配信されました。配信前の事前登録は世界で200万件を超え、Nippon.comによると配信初週には300万ダウンロードに達しています。

これらは英語圏だけを集計した数字ではありませんが、公式英語吹替より前から、北米を含む海外でちいかわに触れる入口が増えていたことは分かります。

Xでは、英語版公開後にこんな願いも書き込まれていました。

この作品がこれを機にアメリカや世界でもっと人気になって、やっとちいかわのグッズを買えるようになってほしい!!!

— @Squeak70010694

英語版をきっかけに作品を知る人が増え、さらにグッズなども手に入りやすくなってほしい。そうした広がりを期待するファンもいるようです。

それでも「日本語版を見続ける」というファンも

英語版を歓迎しているからといって、既存ファン全員が吹替へ乗り換えるわけではありません。

声はかわいいけど、私は字幕付きの日本語版を見続けるかな。でも、新しくファンになる人たちが増えるのは楽しみ。吹替が好きじゃない人もいるからね。

— u/Midnight_Mash

別のファンも、

あの声にすっかり慣れちゃったから、英語で聞くのはちょっと変な感じがしそう。でも絶対見るよ。

— @LilBroXVidien

と書いていました。

英語版では「Chiikawa」という名前の発音についても、「日本語版とアクセントの位置が違って聞こえる」と気にする投稿が複数ありました。

ちなみに公式英語サイトでは、英語でも日本語と同じように発音すると説明し、発音の目安を「chee-ee-kow-wah」としています。

声、名前の響き、「ヤダ」「ウラ」、そして「モグモグ」。

日本語版のファンが長年親しんできた小さな部分ほど、いざ別の言語になったときに強く意識されるようです。

広告下に記事が続いています
広告下に記事が続いています

英語吹替は「人気の始まり」ではなく、新しい入口

今回の反応を見ると、英語吹替版は「ちいかわを英語圏へ初めて持ち込んだもの」というより、すでにSNS、ファン翻訳、グッズ、ゲームなどを通じて育っていたファン層に、ようやく大きな公式の入口ができたと考えるほうが近そうです。

かわいい見た目だけでなく、その中で一生懸命働き、怖がり、失敗し、友達に助けられながら暮らすちいかわたち。その部分は、英語圏のファンにも少しずつ届いてきました。

そこへ公式英語吹替版が加わったことで、これまで作品を知っていても言葉の壁で踏み込みにくかった人にとっては、さらに触れやすくなります。

英語でしゃべり始めたちいかわたちが、この先どこまでファンを増やしていくのでしょうか。

amazon.co.jp
ちいかわ 公式ライセンス SUSHI 寿司 湯呑み 300ml 「 ぎゅうぎゅう 」
¥1,650円 税込(2026年9月28日時点)
Amazon.co.jpで見る

参考情報と翻訳元

コメント

タイトルとURLをコピーしました