ガチャガチャは日本だけで流行っている? 海外の価格やカプセルトイ事情を調査

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(最終更新日:2026年10月20日)

アメリカのショッピングモールにオープンしたガチャガチャ専門店で、ある投稿者は小さなクラゲのキーホルダーに6ドルを支払いました。日本円にすると約950円ですが、別のスレッドでは1回18ドル(約2,900円)もする商品が話題になっています。

日本では身近な存在のガチャガチャですが、海外でも同じように楽しまれているのでしょうか。各国の店舗事情や実際の利用者の声を調べると、日本とは異なる価格設定や、昔から親しまれてきた現地のカプセルトイ文化が見えてきました。

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ガチャガチャは海外でも広がっている

日本では駅やショッピングモール、家電量販店などでよく見かけるガチャガチャ。海外でも、専用の機械を並べた店舗が増えています。

バンダイの2026年10月8日の発表によると、同社が展開する「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」は、日本を除く18の国・地域に184店舗あります。

バンダイは2022年から海外での公式店展開を進めており、アメリカ、中国、イギリス、ドイツ、フランス、タイ、マレーシアなどに出店しています。今後は北米での店舗拡大に加え、ブラジルへの初出店も計画しているそうです。

なお、「ガシャポン」はバンダイのカプセルトイブランド名です。ここでは、他社製品も含めたカプセル式のおもちゃを「ガチャガチャ」や「カプセルトイ」と呼びます。

実は、カプセルトイの機械そのものは日本生まれではありません。

タカラトミーアーツによると、現在のガチャガチャにつながる機械はアメリカで誕生し、1965年に日本のペニイ商会が輸入しました。その後、日本では商品の種類や機械の仕組みが発展し、子どもだけでなく大人も楽しめる文化として広がっていきました。

つまり、アメリカで生まれた仕組みが日本で独自に発展し、今度は日本式のガチャガチャ専門店が海外へ進出しているわけです。

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アメリカでは1回18ドル? 現地から価格への不満も

海外のガチャガチャ事情を調べると、特に話題になっているのが価格です。

2026年5月、海外掲示板Redditのカプセルトイ愛好家が集まるコミュニティ「r/Gachapon」に、アメリカ在住の投稿者が価格について質問しました。

Prices of gachapon around the world?
by u/sonylea10 in Gachapon

この店では、現金の代わりに専用コイン(トークン)を使ってガチャガチャを回します。

私の住んでいる地域(アメリカ)に、バンダイのガチャガチャ専門店が何軒かオープンしたんだ。

店自体はすごくいいんだけど、1回回すのにトークンが3~6枚必要で、しかもトークン1枚が3ドルもする。かなり高く感じるんだけど、みんなのところも普通はこのくらいなの?

特に6枚必要なフィギュアは、どう考えても18ドルの価値があるとは思えない。

— u/sonylea10

投稿者の説明では1回9~18ドル。2026年10月20日の為替レートで計算すると、約1,400~2,900円になります。

ほかの利用者からも、価格に対する不満が寄せられました。

同じだよ。この値段じゃ気軽に買えない。9~15ドルも払わせて、しかも何が出るかランダムだって? 冗談じゃない。

— u/tonizzle

一方、日本の価格を紹介した人もいました。

日本では200~500円くらいだよ(1~3.50ドル)。800~2,000円のプレミアム商品や特殊な商品もあるけど、そういうのは珍しい。

— u/DrKeepitreal

このコメントには、投稿者から「それはトークン1枚の値段? それとも1回分?」という質問が返ってきました。

日本では100円硬貨を使うんだ。トークンは使わない。300円の商品なら100円玉を3枚入れて、回して商品を取り出すんだよ。

— u/DrKeepitreal

えっ、300円なら1回約2ドルなのに、こっちでは9ドルか。日本に行ってまとめ買いするために、お金を取っておこうかな。

— u/sonylea10

ただし、日本にも1,000円を超える高価格帯の商品はあり、海外でも店舗や商品によって価格は異なります。

また、日本在住の参加者からは、国内でも以前より400~500円の商品が増えたという意見が出ていました。

アメリカの新店舗では、親たちが財布を心配?

価格が高くても、専門店がオープンすると興味を持つ人は少なくないようです。

2026年3月には、アメリカ・テキサス州シュガーランドのショッピングモール「ファースト・コロニー・モール」に、バンダイ公式のカプセルトイ専門店がオープンしたことが地元のRedditで話題になりました。

NEW Gashapon Bandai Official capsule store in First Colony mall
by u/hotnspecies in sugarland

投稿者はゴジラのフィギュアを購入したところ、1回分の料金でなぜか2個出てきたそうです。

一方、小さなクラゲのキーホルダーに6ドル支払ったことについては、少々割高に感じたとも話しています。

地元住民の反応もさまざまでした。

今週末、給料の使い道が決まったよ。

— u/deathorsquat

うちの子たちには、この店を見せちゃいけないな。

— u/yellowstickypad

後者のコメントには、同じように子どもの出費を心配する人から、笑顔の絵文字とともに同意の返信が寄せられていました。

また、ゴジラやガンダムのフィギュアだけでなく、車の鍵や靴のミニチュアなど、商品そのものに関心を持つ人もいます。

日本式のカプセルトイは、現地ではまだ珍しい存在として受け止められることもあるようです。

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ヨーロッパでも高い? 販売する側にも事情がある

アメリカだけでなく、ヨーロッパからも価格についてのコメントが寄せられています。

ドイツ在住の参加者は、欲しかったガンダム関連の商品が1回6ユーロ(約1,070円)だったため、回すのをためらったと話していました。

また、フランスでカプセルトイを販売しているという人は、価格を安くする難しさについて説明しています。

私のウェブサイトでは2.90~7.90ユーロで販売しているよ。

イベントに出店するときは、トークン1枚を2ユーロで売っていて、機械によって1~4枚必要になる。

私たちはフランスにいるんだけど、もっと安くしたくても、残念ながら無理なんだ。送料、輸入関税、フランスの税金が高すぎて、これ以上安くガチャを販売する余裕がないんだよね🫤

— u/Guenchou

こうした説明に対して、元の投稿者も販売店だけを責めるつもりはないと返信していました。

アメリカの卸売業者を名乗る参加者からも、海外への輸送費や関税、店舗の家賃などが価格に影響するという説明が寄せられています。

もちろん、これらは販売関係者による自己申告であり、個々の店舗の原価や利益率が独立に確認されたわけではありません。

ただ、海外で日本の商品を販売する場合、商品自体の仕入れ価格以外にも費用がかかることは確かです。

実際、カナダ・トロントで小規模なガチャガチャ店を始めた投稿者も、2025年10月に公開した開業後約2か月の報告で、家賃や商品の補充費を払うと、ほとんど利益が残らないと説明していました。

この店では、アニメ関連商品が数日で売り切れることもあれば、人気があると思って仕入れた商品がなかなか売れないこともあるそうです。

さらに、仕入れの難しさを尋ねられた店主は、次のように答えています。

そうだね。ガチャの商品は少なくとも3か月前に予約注文しないといけないんだ。つまり、3か月後に何が人気になるかを予測する必要がある。

今は『鬼滅の刃』と『チェンソーマン』が人気だけど、注文したときにはそうなると思っていなかったんだ。

— u/Gacha_Station

海外では、ガチャガチャの専門店を開くこと自体に新しい商機を感じる人がいる一方、商品の仕入れや価格設定には苦労しているようです。

中国では500台以上の専門店も。香港から訪れる人もいる

アメリカやヨーロッパの価格事情とは少し異なるのが、中国の大型専門店の話題です。

2026年8月、香港に近い中国南部の都市・深圳(シンセン)を訪れた投稿者が、大規模なアニメ関連施設「BIT CITY」の様子を紹介しました。

投稿によると、施設内には2フロアにまたがるバンダイの公式店があり、さらに別の「New New Town」という店舗には500台以上のガチャガチャが並んでいるそうです。

バンダイの公式店舗一覧でも、深圳を含む中国各地への出店が確認できます。ただし、500台以上という数字は投稿者による現地報告です。

展示されている商品は、ガンダムやドラゴンボール、美少女戦士セーラームーンなど、日本のアニメ・特撮関連が中心になっています。

Bandai official gashapon shop – Shenzhen city
by u/Youngdumb_and_fullof in Gachapon

一方、店舗を訪れた別の旅行者は、次のように話していました。

ホテル経由で入った? あそこは今まで通った場所の中でも、かなり現実離れしたところだったよ。

1階は宝石市場みたいな場所で、隅っこにファミリーマートがぽつんとあるんだ。

それから地下に降りて、不気味な廊下を歩いていたら、すごい中古アニメグッズの店を見つけた。歩き回っていると、どんどん店が広がっていくんだよ。

あのバンダイの店は素晴らしかった!

でも、日本の値段と硬貨を使う仕組みが恋しいな。小銭を袋いっぱいに持ち歩いて、機械からお宝を手に入れるのって、なんとも言えない満足感があるんだ。

— u/silverware9021

投稿者も、深圳のガチャガチャは少し高いと感じているそうです。

また、香港ではカプセルトイの全種類セットを比較的安く購入できるものの、深圳ほどの大型専門店はないと説明していました。

商品を揃えるだけなら、セット購入のほうが安く済む場合もあります。それでも機械を回すこと自体を楽しみたいという人がいるのは、ガチャガチャならではですね。

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マレーシアでは昔から「卵の機械」と呼ばれていた?

日本の新しい専門店が海外へ進出する一方で、カプセル式のおもちゃの販売機は、以前から現地の人々に親しまれていた例もあります。

2025年7月、マレーシアのRedditコミュニティ「r/malaysia」に、昔ながらのカプセルトイ機械を指して「これを何と呼ぶ?」という投稿がありました。

What do you call these things?
by u/randomguitarguy in malaysia

コメント欄では、「mesin tikam(メシン・ティカム)」「mesin telur(メシン・テルル)」「pusing-pusing(プシン・プシン)」など、さまざまな呼び方が登場しました。

「mesin tikam」はくじ引き式のおもちゃの販売機を指す現地の呼び名で、「mesin telur」は「卵の機械」という意味です。また、「pusing-pusing」は「くるくる回す」という意味の表現です。

こうした呼び方に懐かしさを覚える人もいました。

ははは、私もそう呼んでたよ。卵。とにかく卵だった。

当時は「ガチャ」や「ガシャポン」なんて言葉を知らなかったんだ。

— u/Brynhild

また、昔の機械について、こんな思い出を語る人もいます。

人生で一度だけ、この機械から本物のたまごっちが出たことがあるんだ。懐かしいな。本当にいい思い出だよ……。

— u/whatthedeuce1990

コメント欄では、50セン(0.5リンギット)の硬貨を使った思い出や、子どもの頃に欲しいおもちゃが出るまで回した経験も語られていました。

日本のガチャガチャに似た仕組みが、地域独自の名前で長く親しまれてきたことがうかがえます。

ドイツでは同じフィギュアが4個! 重複したら交換する人も

ガチャガチャで困ることの一つが、欲しいものとは違う商品や、同じ商品が何度も出てしまうことです。

ドイツのデュッセルドルフでは、2026年4月にこんな投稿がありました。

Exchanging Roy Mustang (FMA) Gashapon figure – Düsseldorf and/or NRW, Germany
by u/Quencix in Gachapon

投稿者は恋人と一緒にガチャガチャを回したところ、アニメ『鋼の錬金術師』に登場するロイ・マスタングのフィギュアが、同じ機械から4個も出てきたそうです。

そこでRedditを使い、ほかのフィギュアとの交換相手を募集しました。

すると、交換を希望する人が写真を投稿し、その中にあった『犬夜叉』のキャラクター・七宝のフィギュアを見た投稿者が返信しました。

七宝だ! 交換成立。ありがとう! また近いうちにね 🙂

— u/Quencix

その後も投稿者は、手元に残っているフィギュアを交換用として紹介していました。

アニメのファン同士が、ガチャガチャの重複をきっかけに交流する。海外でも、そんな楽しみ方が生まれています。

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韓国ではブラインドボックスを多く見かけたという声も

日本のようなカプセルトイ機械に限らず、中身が分からない商品を集める楽しみ方は、海外で別の形でも見られます。

2023年、韓国旅行を予定していた人がソウルでガチャガチャを探しているとRedditに投稿しました。

Looking for gachapon in Seoul
by u/TheVegetables in koreatravel

現地で見かけた店を紹介する人がいる一方、ブラインドボックスを多く見かけたという人もいました。

ブラインドボックスとは、箱を開けるまで中身が分からないコレクション商品です。カプセルトイとは販売形態が違いますが、何が出るか分からない楽しさは共通しています。

探していたわけじゃないけど、弘大(ホンデ)エリアで1軒偶然見つけたよ。

ただ、韓国ではブラインドボックスのほうをずっと多く見かけた。弘大にはモランの期間限定ショップがあって、すごくよかったよ。モランのブラインドボックスが本当にたくさんあった!

明洞(ミョンドン)にも、ブラインドボックスがたくさんあるお店があったよ。

— u/potatox2

弘大はソウルの若者文化が集まる街で、明洞は買い物客や観光客でにぎわう繁華街です。モランは韓国生まれのウサギのキャラクターです。

この投稿は2023年当時の個人の体験談なので、現在の韓国全体の市場状況を表すものではありません。ただ、ランダム商品を楽しむ文化が、ガチャガチャ以外の形でも広がっている例といえそうです。

シンガポールではランダム商品の規制も議論に

中身が分からない商品を買う楽しさについては、別の視点から議論する国もあります。

2026年2月、シンガポール政府は、ブラインドボックスの販売に関する規制を導入する方針を示しました。

同国の内務省によると、何が出るか分からないことへの期待から、繰り返し購入して過度な支出につながるおそれなどを踏まえ、販売条件の規制を検討しているとのことです。

同年5月には、ブラインドボックスやトレーディングカードの販売を実質的に禁止するような措置は考えていないと説明しています。

Singapore to regulate blind boxes due to gambling risks
by u/sun-ny_day in singapore

この話題を扱ったRedditでは、次のような意見が寄せられていました。

ブラインドボックスは、悪魔的なほど巧妙なマーケティングの仕組みだよ。

客は自分が何を買っているのか、実際には分からない。どんなものが出るかや、それぞれの確率がだいたい分かるだけなんだ。

全種類揃えたいなら、必要な数より多く買うことになるのは、ほぼ間違いない。

巧妙で、ずる賢くて、そう、ギャンブルの一種だよ。

— u/go_zarian

一方で、規制は必要でも、購入を禁止するほどではないという意見も見られました。

なお、シンガポールで議論されているブラインドボックス規制を、そのまま日本式のカプセルトイ全般に対する禁止措置と受け取ることはできません。

中身がランダムな商品への考え方は、楽しさだけでなく、価格や購入する人の年齢によっても変わってくるようです。

海外のガチャガチャ事情を見ていくと、日本式の専門店が各地へ広がる一方、昔ながらの機械を懐かしむ人や、フィギュアを交換して楽しむ人もいました。

欲しい商品が出るかどうかは運次第ですが、1回に払う金額が大きくなると、ハンドルを回す前にも少し考えてしまいそうですね。

参考情報と翻訳元

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