海外「なぜヨーロッパにはエアコンが少ない?」“数日なら我慢できた”暮らしが変わり始めた理由

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(最終更新日:2026年9月5日)

「ヨーロッパなのに、どうしてエアコンがないんだろう?

日本から見ると、そんな疑問を持つ人もいるかもしれません。

実際、海外掲示板Redditで「この暑さをヨーロッパではどうやって乗り切っているの?」と尋ねると、窓を開けたり、扇風機を使ったり、日中はカーテンを閉めたりと、さまざまな方法が挙がっていました。

一方で、ギリシャやクロアチアなどでは「エアコンは当たり前」という声もあります。

さらに2026年には、「今年になって、とうとうエアコンを設置した」というポーランドのユーザーや、「今年の暑さでエアコンを買うことを決めた」というフランスのユーザーも。

なぜヨーロッパでは、これまでエアコンが少ない地域があったのでしょうか。

そして、その暮らしは今、変わり始めているのでしょうか。

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「ヨーロッパ」といっても、エアコン事情はかなり違う

Redditの反応を見ていると、まず地域による違いが目立ちます。

ギリシャのユーザーからは、エアコンが家や建物にあるのは当たり前という反応が出ていました。

クロアチアからも、

「エアコンは必須」

という趣旨のコメントがあり、住宅だけでなく、オフィスや病院、店舗、公共交通機関などにもエアコンがあるという声が出ています。

イタリアやスペインなど南ヨーロッパでも、冷房は珍しいものではありません。

一方、ドイツ、ポーランド、イギリス、オランダ、デンマーク、北欧などからは、これまでエアコンを設置していなかった理由について、別の説明が出てきます。

たとえばポーランドのユーザーは、これまで33℃ほどになるのは年間でも数日程度だったため、夜に窓を開け、日中はカーテンを閉め、扇風機を使うといった方法で対応していたと説明していました。

つまり、少なくとも一部の地域では、

「暑いからエアコンが必要」というほど、暑さが長く続かなかった

わけです。

もちろん、これはヨーロッパ全体に当てはまる話ではありません。

南ヨーロッパのように、以前から冷房が生活に欠かせない地域もあります。

「ヨーロッパはエアコンがない」というより、冷房が必要になる気候と、それに合わせた暮らし方が地域ごとに違うと考えたほうが近そうです。

2022年には、エアコンなしで暑さをしのぐ方法が語られていた

こうした地域では、エアコンの代わりになる方法も以前から使われてきました。

2022年のRedditでも、暑い時期をどう乗り切るかという話題では、夜になって気温が下がったら窓を開ける、昼間はカーテンやシャッターを閉める、扇風機を使う、冷たい水や濡れたタオルで体を冷やす、といった方法が語られていました。

夜のうちに部屋へこもった熱を逃がし、日中は外から熱が入らないようにする。

暑さが短期間で終わるなら、こうした方法でも十分対応できる場合があります。

2022年のイギリスでは40℃を記録するほどの暑さとなり、ポータブルエアコンへの需要が急増したことも報じられました。

それでも、住宅へのエアコン設置が一気に進んだわけではありません。

暑さが一時的なら、購入や工事までして冷房設備を整える必要があるのか、と考える人がいるのも不思議ではありませんでした。

ところが、エアコンを設置したくても、そもそも簡単には付けられない住宅もあります。

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「付けたいけど、付けられない」住宅事情

エアコンを設置するかどうかは、気温だけでは決まりません。

持ち家か賃貸か。

新築か古い建物か。

室外機を置けるか。

建物の規則に引っかからないか。

Redditでは、こうした住宅事情についてのコメントも目立ちました。

ドイツやフィンランドの賃貸住宅では、エアコンの設置に大家や建物側の許可が必要になるケースがあります。

フランスでも、集合住宅では室外機の設置について建物の管理組合などの許可が必要になるという声がありました。

デンマークやチェコでは、古い建物や歴史的な地域で外観を変更することが難しいという話もあります。

壁に穴を開けて室外機を取り付けるタイプのエアコンは、扇風機を買うようにはいきません。

特に賃貸住宅では、自分が暑いと感じても、建物そのものを自由に変更できないことがあります。

だからこそ、

「暑いからエアコンを付ければいい」

だけでは解決できない人もいるわけです。

「夜に窓を開ける」が通用しない暑さ

では、エアコンがない場合、実際にはどうやって暑さをしのいでいるのでしょうか。

Redditでは、

  • 夜に窓を開ける
  • 昼間はカーテンやシャッターを閉める
  • 扇風機を使う
  • 冷たいシャワーを浴びる
  • 濡れたタオルなどで体を冷やす
  • 暑い時間帯は日差しを避ける
  • オーブンやコンロをなるべく使わない

といった方法が繰り返し挙がっていました。

フランスのユーザーの中には、釣り用ベストに冷却用のジェルパックを入れて体を冷やすという工夫を紹介する人も。

スウェーデンからは、日差しを避け、水分を取り、冷たいシャワーや入浴で体を冷やすという声がありました。

ただし、こうした方法には一つ条件があります。

夜に気温が下がることです。

南フランスのユーザーからは、夜になっても30℃ほどあるという声も出ていました。

昼間に窓を閉めて日差しを防いでも、夜になって外気が十分に涼しくならなければ、部屋にたまった熱を逃がしにくくなります。

欧州委員会も2026年の資料で、暑さへの対策として日射遮蔽、断熱、自然換気などのパッシブな方法を挙げる一方、危険な暑さではエアコンが必要になる場合があり、特に学校や病院、介護施設などでは冷房が重要になると説明しています。

エアコンを使わない方法が成立するかどうかも、単純に最高気温だけでは決まりません。

夜の気温や湿度、日差し、そして建物の性能まで関係してきます。

建物そのものが、暑さへの答えになることもある

暑さ対策というとエアコンに目が向きがちですが、Redditでは「建物そのもの」の違いを指摘する声もありました。

ドイツのユーザーからは、外が40℃になっても、断熱された屋根裏の部屋は25℃ほどに保たれていたという体験談が出ています。

一方、古い建物では、昼間に入り込んだ熱が抜けにくいという声もあります。

窓の向きや日差しの入り方、外側のシャッター、断熱、建物の素材などによって、同じ気温でも室内の暑さは変わります。

欧州委員会の建築関連資料でも、冷房需要の増加を背景に、断熱や日射遮蔽、自然換気、緑化などを組み合わせた暑さ対策が取り上げられています。

これは、エアコンを設置するかどうかとは別の問題でもあります。

建物が熱をためにくければ、そもそも冷房に頼る時間を減らせるからです。

逆に、夜も暑く、建物にも熱がこもり、窓を開けても十分に冷えない。

そうなれば、これまで成立していた「扇風機と窓で何とかする」という方法も、だんだん難しくなります。

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2026年、「今年はエアコンを付けた」という人が出てきた

2026年のRedditでは、これまでとは少し違う声も見られました。

ポーランドのユーザーは、

「今年になって、とうとうエアコンを設置した」

と書いています。

以前は、33℃ほどの暑さでも「極端な暑さが数日続く」という感覚で、夜に窓を開け、日中はカーテンを閉め、扇風機を使って過ごしていたそうです。

ところが、暑さが以前より頻繁にやってくるようになり、エアコンを設置することにしたといいます。

フランスからも、ここ数年の暑さを受けて、今年の秋にエアコンを購入するつもりだという声がありました。

ドイツやオランダでも、最近になってエアコンを設置する人が増えているという反応があります。

もちろん、これはReddit上の個人の体験です。

これだけで「ヨーロッパ全体でエアコンが急速に普及している」とまでは言えません。

ただ、2026年には実際に欧州でエアコンの需要が伸びており、販売増加や品薄も報じられています。

イギリスでは2026年夏の平均気温が観測史上最高となり、8月には38.1℃を記録しました。

欧州委員会も、2026年前半に大きな熱波が相次ぎ、熱波がより頻繁かつ長期化していると指摘しています。

これまでなら「数日だけだから」と考えられた暑さが、より長く続くようになれば、住宅の冷やし方を見直す人が出てくるのも自然です。

エアコンを設置するという選択肢が、以前より現実的に感じられるようになっている人がいるのかもしれません。

「ヨーロッパにはエアコンがない」だけでは語れない

今回Redditで見つかった反応を追っていくと、「ヨーロッパにはエアコンがない」という言い方だけでは、事情を捉えきれないことが分かります。

これまで設置しなかった背景には、エアコンを嫌っていたというより、**「それほど長く暑くならないなら、別の方法で対応できる」**という感覚がありました。

窓やシャッター、扇風機、建物の断熱や日射対策。

そうした方法で乗り切れる期間なら、わざわざ大がかりな冷房設備を導入しないという判断にも理由があります。

そこに賃貸住宅や古い建物の制約も重なります。

ところが2026年には、その前提を変えざるを得ないと感じる人も出てきました。

ポーランドのユーザーが書いた、

「今年になって、とうとうエアコンを設置した」

という一言。

これまで「数日なら我慢できた」暑さが、そう簡単には片付けられなくなっている。

ヨーロッパのエアコン事情をめぐるRedditの反応から見えてくるのは、そんな暮らしの変化なのかもしれませんね。

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