海外「Elden Ringは難しいのに、なぜ売れた?」Redditで意見が割れた成功理由を追ってみた

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(最終更新:9月3日)

AAAゲームといえば、すでに知名度のあるシリーズや、幅広い人が遊びやすいジャンルが選ばれることがあります。

開発規模が大きくなれば、それだけ多くの人に遊んでもらえる作品を目指すのも自然なことです。

そんな中で、Elden Ringは少し変わった存在のようです。

FromSoftwareが作ったSoulsシリーズの流れをくむ作品で、戦闘は決して簡単ではありません。敵に何度も負けることもありますし、ゲーム内で詳しく説明されない要素も少なくありません。

それでもElden Ringは大ヒットし、2025年3月には世界累計出荷本数が3000万本を突破しました。

発売から4年以上が経った2026年8月28日には、Nintendo Switch 2向けの『ELDEN RING Tarnished Edition』も登場。

ここまで長く展開が続いていることを見ても、Elden Ringが一時的なヒットで終わった作品ではないことがうかがえます。

では、なぜこれほど多くの人に遊ばれることになったのでしょうか。

この成功について、Redditでは以前からさまざまな議論が続いています。

今回確認した2つのスレッドでも、「オープンワールドになったことで、難しい場所から離れて別のことができるようになった」という意見がある一方で、「SoulsシリーズはElden Ring以前からすでに大きかった」という反応がありました。

Elden Ringから初めてSoulsシリーズを遊んだという人もいれば、FromSoftwareの過去作から続いてきたファン層を重視する人もいます。

同じゲームを見ていても、成功した理由については意外と見方が分かれているようです。

広告下に海外の反応が続いています
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「難しいゲームなのに売れた」というところから始まった議論

Elden Ring and Baldur’s Gate 3 show that many modern publishers have too narrow an idea of what genres can have mass appeal—AAA-level presentation + high quality gameplay are much more important than conforming to prevailing AAA genre trends
by u/randomnate in truegaming

今回の議論のきっかけになっていたのが、Elden RingとBaldur’s Gate 3の成功です。

どちらも、それまで「大衆向けAAAゲーム」としては少し特殊に見えるジャンルの作品でした。

Elden Ringは高難度のアクションRPG、Baldur’s Gate 3はターン制バトルや大量の会話、自由度の高い選択を特徴とするCRPGです。

それにもかかわらず、どちらも大きな成功を収めました。

元スレッドでは、この2作品を例にして、「AAAゲームは必ずしも流行しているジャンルに合わせなくてもいいのではないか」という意見が出ています。

グラフィックや演出、ゲームとしての完成度をしっかり高めたうえで、それぞれのジャンルらしさを残しても、思っていた以上に多くの人に届くのではないか、という考え方です。

ただ、ここには早い段階から反論も出ていました。

「Elden RingはSoulsシリーズを大衆向けにした」という見方

Elden Ringが以前のSouls作品と違っていた点として、特に挙げられていたのが広大なフィールドです。

強いボスに勝てなかったとしても、そこでゲームを止める必要はありません。

別の場所を探索して装備を集めたり、レベルを上げたり、寄り道をしたりできます。

Why is Elden Ring so successful? Because it makes a hard games *rewarding* instead of *punishing*.
by u/ExplorAI in truegaming

別のRedditスレッドでも、この点をElden Ringの大きな特徴として見る投稿がありました。

従来の難しいゲームでは、強敵に負け続けると「そこを突破するまで先に進めない」という状況になりやすい。

Elden Ringなら、いったん離れて別の場所を探索するという選択ができます。

この違いが、これまでSouls系を遊んでこなかった人にも入りやすくしたのではないか、というわけです。

実際、今回見たコメントの中には、過去のSouls作品を遊んでいなかったものの、Elden Ringを始めたという人もいました。

ただ、「それはElden Ringだけではない」という反論も

一方で、この説明に納得していない人もいました。

過去のSouls作品にも、遠距離攻撃やステルス、複数の攻略ルートなど、プレイヤーが自分なりの方法を選べる仕組みは存在していたからです。

Elden Ringだけが突然、自由な攻略を可能にしたわけではありません。

そのため、「Elden Ringは難しいゲームを大衆向けに変えた」というより、これまでの仕組みをより大きなフィールドに持っていった作品だと見るコメントもありました。

このあたりは、実際にどの作品からSoulsを遊んできたかによっても印象が変わりそうです。

過去作を知っている人からすると、Elden Ringにも馴染みのある要素がたくさんあります。

一方、初めて触れた人にとっては、その仕組み自体が新鮮だったのかもしれません。

遺灰やチェックポイントはどうだったのか

Elden Ringには、遺灰による召喚や、各地に配置されたチェックポイントなど、プレイヤーを助ける仕組みもあります。

これらを「以前より遊びやすくなった理由」と考えるコメントもありました。

特に、ボス戦で負けたあとに長い道のりを何度も戻らなくていいことを評価する人は少なくありません。

ただ、ここでも「だから簡単になった」とまでは言えないという意見があります。

遺灰を使うかどうかはプレイヤー次第ですし、強力な敵との戦闘そのものがなくなったわけでもありません。

むしろ、難しいところにぶつかったとき、プレイヤーが取れる行動を増やしたと見るほうが近いのかもしれません。

「Elden Ringは新しいゲームだったのか?」という疑問

もう一つ、今回のRedditで何度も出てきたのが、FromSoftwareにはすでに大きなファン層があったという指摘です。

Elden Ringが発売される前から、Dark Soulsシリーズは世界的に知られていました。

FromSoftwareによれば、2020年時点でDark Souls IIIは1000万本以上を販売し、Dark Soulsシリーズ全体でも2700万本を超えていました。

Elden Ringは何もないところから突然現れた作品ではありません。

Soulsシリーズを長く遊んできた人たちがいて、FromSoftwareという開発会社にも、それまでの作品で積み重ねてきた評価がありました。

そのため、「ニッチだったジャンルをElden Ringがいきなり大衆化した」という説明には慎重なコメントもあります。

「Elden Ringから初めて遊んだ」という人もいる

とはいえ、過去作からのファンだけでElden Ringの売上を説明するのも難しそうです。

今回確認したコメントには、Elden Ringから初めてSouls系のゲームを遊んだという人が複数いました。

「以前のSouls作品は難しそうで避けていたけれど、Elden Ringならやってみたいと思った」という反応もあります。

オープンワールドになったことや、探索できる場所が増えたことが、そのきっかけになったと感じる人もいました。

ここは少し面白いところで、Elden Ringには「昔からのファンが待っていた作品」という面と、「それまで遊んでいなかった人が入ってきた作品」という面の両方があります。

どちらか片方だけを見ると、もう一方の存在が見えにくくなります。

「Elden Ringだから売れた」とも言い切れない

成功の理由として、ゲームの中身以外を挙げるコメントもありました。

たとえば、George R. R. Martinの参加による注目、動画配信やSNSでの拡散、発売時期、マーケティングなどです。

Elden Ringの知名度が発売前から高かったことを考えると、ゲームの完成度だけで話を終わらせるのも少し違うように思えます。

一方で、知名度や宣伝だけで大ヒットするとも限りません。

元スレッドでは、質の高いゲームだったこと自体を評価するコメントも多く、広大な世界や大量のコンテンツ、探索する楽しさなどを理由として挙げる人もいました。

「難しいのに売れた」という部分だけに目を向けると、こうしたところが抜けてしまいます。

AAA規模なら、どんなジャンルでも売れるのか?

ここで元スレッドの最初の話に戻ります。

Elden RingとBaldur’s Gate 3の成功を見て、「これまでニッチだと思われていたジャンルにも、実は大きな市場があるのではないか」と考えることはできます。

ただ、Redditの反応を追っていくと、そこまで単純な話でもなさそうです。

Baldur’s Gate 3にはD&Dという強いブランドがあり、Larian Studios(Baldur’s Gateの開発元)にもそれまでの作品で築いた実績がありました。

Elden RingにもDark Soulsシリーズから続くファン層があります。

さらに、AAA規模のゲームを作るには、大きな開発チームや長い開発期間も必要になります。

「ニッチなジャンルでもAAA品質にすれば売れる」という話にすると、成功した2作品が持っていた背景が抜け落ちてしまいます。

それでも、Elden RingとBaldur’s Gate 3が示したものはあります。

少なくとも、「難しい」「ターン制」「CRPG」といった特徴だけを見て、最初から大衆向けではないと判断するのは少し早いのかもしれません。

どんなジャンルでも同じように成功する、という意味ではありません。

ただ、作り手が想定していた市場と、実際に作品を遊びたいと思う人の範囲が、いつも一致するとは限らない。

今回の議論を読んでいると、そんなことを考えさせられますね。

Elden Ringの成功をどう見るか

今回のRedditでは、「Elden Ringは難しいゲームなのに、なぜこれほど売れたのか」という問いに対して、かなり違った答えが出ていました。

「オープンワールドだから遊びやすくなった」と感じる人もいれば、過去のSouls作品にも似た仕組みがあったと考える人もいます。

FromSoftwareが長い時間をかけてSoulsシリーズを育ててきたことを重視する人もいれば、Elden Ringから初めて遊んだという人も。

そんな反応を見ていると、Elden Ringの成功を「難易度が下がったから」という一言だけで説明するのは、やはり少し無理がありそうです。

Elden Ringにも難しい敵はいます。

それでも、そこで立ち止まって別の場所へ行くこともできます。

その自由さを大きな変化と感じた人もいれば、Soulsらしさが残っていることに魅力を感じた人もいました。

この違いがあるからこそ、同じElden Ringを遊んでいても、「以前より遊びやすくなった」と感じる人と、「相変わらずSoulsだ」と感じる人がいるのでしょうね。

難しいゲームが、そのまま多くの人に届くこともある。

そんな中で、Elden Ringは「難しさをなくす」のではなく、難しい場所にぶつかったときの逃げ道を広げることで、これまでとは少し違った層にも届いた作品だったのかもしれません。

少なくとも、今回見たRedditの反応からは、そんな姿が浮かんできます。

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