海外「やる気や元気は、動いた“あと”に来る」仕事後に何もできないという悩みに集まった答え

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仕事が終わると、もう何もしたくない。

夕食を食べて、テレビを見て、寝る。ようやく週末になっても、土曜日はほとんど回復だけで終わり、日曜日に少し元気が戻ったと思ったら、また仕事が始まる。

海外掲示板Redditで、そんな日々を送っているという人が「みんな、どうして仕事のあとや一週間働いたあとに、そんなに元気でいられるの?」と尋ねました。

How are people so energetic after work and after the work week?
by u/ThrowAway6354684 in productivity

投稿者は会計関係のデスクワークをしているそうですが、周囲には仕事帰りに映画へ行ったり、ジムへ行ったり、朝6時から運動して8時に出勤したりする同僚もいるとのこと。

同じように働いているはずなのに、この差はどこから来るのでしょうか。

コメント欄で目立っていた答えは、少し意外なものでした。

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元気になったら動く、ではなく「動いたら元気になる」?

大人になって一番つらい気づきは、やる気や元気って行動した「あと」にしか出てこなくて、決してその前には来ないってこと。ほんと最悪。嫌になる。
ーu/thepuzzlingcertainty

これに対して、「慣性」という言葉を持ち出した人もいます。

慣性だよ。動いているものは動き続ける。

自分がグズグズ言ってるなと思ったら、何か小さな家事をひとつだけ無理やりやるようにしてる。皿洗いとか、浴室の掃除とか。そうすると、その直後は99%の確率でそのまま動き続けられる。残りの1%は、本当に燃え尽きていて、寝るか、何もしない日にする必要があるとき。
ーu/jewel_flip

「やる気が出たら始めよう」と待っていると、そのやる気がなかなか来ない。だから、ほんの小さな行動を先に置く。

似た経験を話す人はほかにもいました。

そして、それをものすごく短く表現したコメントがあります。

疲れたままやる。
ーu/gamerinagown

身もふたもありません。

ただ、その返信を読むと、この言葉が意味していることがもう少し分かります。

これは自分にとっても大きかった。(すでにたくさん挙がっている運動や食生活の改善とは別にね。)

投稿主は、自由時間になった時点ですでに疲れてる。だったら、疲れたまま友達と一緒にいればいい。疲れたまま気になっていた映画を見に行けばいい。疲れたまま新しい店へ夕食を食べに行けばいい。

今はただ家で疲れていて、それで満たされた感じもしないんだから。
ーu/Ishenferi

「疲れている」と「何もできない」を、必ずしも同じものとして扱わなくてもいいのではないか。

この考え方は、コメント欄のあちこちに出てきます。

友達に会う前は疲れているのに、実際に会えば少し元気になる。趣味へ向かうまでは面倒なのに、終わったあとは行ってよかったと思う。家に帰ってソファへ座った途端、その日の活動が終了してしまうので、あえて座らないという人までいました。

もちろん、疲労そのものが消えたわけではありません。それでも「休むまで何もできない」と考えていたところに、少し別の選択肢が出てきます。

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毎日ひとつだけ「サイドクエスト」を入れる

その中でも印象に残ったのが、「ルーティンこそ罠になることがある」というコメントです。

まあ、運動についてはもう出てるよね。でも、もうひとつあるのが「ルーティン」は罠になるってこと! しばらくすると、それについて意識して考えることすらなくなって、自動的に繰り返すようになる。

毎日ひとつ、「サイドクエスト」をやってみるといい。ちょっとだけ、いつもと違うことをするんだ。

散歩する。入ったことのないカフェでコーヒーやサンドイッチやアイスを食べる。公園やビーチへ行って、ベンチに20分座る。図書館へ行って適当な本を眺める。入ったことのない店へ行って、見るだけ見て帰る。何でもいい。ただ「いつもと違うこと」をする。

大げさに考えなくていい。ただのくだらないサイドクエストだから。でも、それが単調さを崩して、メインクエストをまた楽しくしてくれる。
ーu/Birk

サイドクエストとは、ゲームで本筋とは別にこなす小さな寄り道のようなものです。

「仕事が終わったら運動しなければ」「有意義な休日を過ごさなければ」と考えると、それだけで新しい仕事をひとつ増やしたようにも感じます。

でも、帰り道に知らない店へ入る。いつもと違う道を歩く。図書館で適当な本を見る。

それなら話が少し変わります。

このコメントには、「これをやるようになって、いい意味で人生がゆっくり進むように感じた」という返信も寄せられていました。

毎日が「仕事→家→睡眠→仕事」の繰り返しに感じられるとき、そこへ小さな寄り道を入れてみる。それだけでも、少し違った一日になるかもしれません。

でも、朝6時に運動すれば解決するわけではない

ここまで読むと、「では運動すればいいのか」と思えてきます。

実際、スレッドでは運動を勧める声が非常に多くありました。

仕事前に運動すると余分な元気が出て、その元気が一日続くよ。理屈に合わないように感じるのは分かるけど、本当にそうなる。自分も試すまでは信じられなかった。
ーu/daniiqm

ところが、すぐ近くには正反対の経験も書かれています。

人によってはそうなのかもしれないけど、自分には合わなかった。朝に運動すると疲れるし、午前中の途中でいつも以上にひどくガクッとくる。でも、仕事が終わった直後か昼休みに運動すると逆だった。
ーu/Echo_Raptor

ほかにも、「朝に運動すると眠くなる」「仕事後のほうが元気になる」という人がいました。

つまり、コメント欄だけを読んでも「朝に運動するのが正解」とはなりません。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、身体活動については個人差を踏まえて強度や量を調整し、可能なものから取り組むことが勧められています。長時間座り続けることを避け、今より少しでも多く体を動かす、という考え方です。

そう考えると、このスレッドで何度も登場した「10分だけ歩く」「帰宅後に少し散歩する」という話は、朝6時から本格的にトレーニングするより試しやすそうです。

実際、在宅のデスクワークで日中ほとんど歩かないという人は、仕事後の散歩について、10~15分で終わる日もあれば、30~40分歩ける日もあり、ときにはそのまま運動したくなることもあると話していました。

印象的なのは、「散歩したら必ず元気になる」と決めつけていないところです。今日は10分で終わり。それでも外へ出て少し動いた。それで十分という日もあります。

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そもそも、消耗させているのは仕事かもしれない

ただ、ここで別の方向からのコメントが増えてきます。

「元気を増やす方法」ばかり探していたけれど、そもそも仕事中に使い切っているのではないか、という見方です。

まだ出ていない分かりやすい答えのひとつは、仕事でどれだけストレスを抱えているかだと思う。

物事をあまり重く受け止めず、もしかしたら少し楽しむくらいで、勤務時間についても必要以上に張り詰めていなければ、エネルギーを温存できるぶん、仕事後に何かするのも自然と楽になる。

逆に、一日中ずっと全力で走っていたら、夜に元気が残っていないのは当然だと思う。
ーu/TriggerTG

後半にも、仕事内容を変えたら疲れ方そのものが変わったという人がいました。

仕事が原因なのかもしれない。オフィスで働いていたときは、だるくて疲れていた。

郵便配達の仕事に変えて、前よりずっとエネルギーを使うようになったのに、仕事が終わったあとはオフィス勤務のときより200%元気に感じる。
ーu/Aborticus

もちろん、「200%」は本人の感覚です。

それでも、体を使う仕事ほど必ず疲れ、座っている仕事なら体力が残る、というほど単純でもなさそうです。

別の人は、以前は仕事内容も人間関係も慌ただしく、帰宅するころにはへとへとだったものの、転職後は勤務時間が同じか長い日でさえ、仕事後に自分のことをする余裕が増えたと話していました。

最初の質問は「なぜ同僚たちは元気なのか」でした。

でも、ここまで来ると、「自分はどこでエネルギーを使っているのか」のほうが気になってきます。

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「疲れていても動け」だけでは済まない

そして、この話にはもうひとつ大事な例外があります。

スレッドでは、「血液検査を受けてみては」という声も繰り返し出ていました。

まず血液検査を受けてみたほうがいいと思う。ビタミン不足やホルモンの問題が関係していることもあるから。
ーu/VigilAunty1930

実際に鉄不足が分かった、持病が見つかった、と自分の経験を話す人もいました。

ただし、ここはRedditのコメントだけから原因を判断するところではありません。

英国の公的医療サービスNHSも、疲れやだるさには睡眠や生活習慣、ストレスのほか、鉄欠乏性貧血をはじめとする健康上の問題など、さまざまな原因があり得ると案内しています。原因の分からない疲れが長く続く場合などは、自己診断せず医療機関へ相談するよう案内しています。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、必要な睡眠時間には個人差があることや、睡眠の不調が続く場合には病気が潜んでいる可能性にも留意することが示されています。

つまり、「疲れているのは怠けているから」「とにかく運動すればいい」と、そう単純に決めつけることはできなさそうです。

何もしないことだけが「休む」ではないのかもしれない

スレッドの中には、精神的な疲れと身体的な疲れでは、自分の場合は回復の仕方が違うと感じている人もいました。

その人は、仕事で一日中情報を処理し、問題を解き、判断を続けたあとに、家へ帰ってさらにテレビなどのコンテンツを見続けても、必ずしもすっきりしなかったそうです。

代わりに挙げていたのは、目的のない散歩、上手に描こうとしない落書き、音楽、ガーデニング、そして「退屈すること」。

成果も上達も求めない時間のほうが、自分には休息になるという話でした。

これはあくまで一人の体験ですが、最初に出てきた「サイドクエスト」と少しつながっています。

少なくともこの人にとっては、「何もしない」ことだけが休息ではなかったようです。

だからといって、「疲れていても動くべき」ということでもない。

友達に会うと元気になる人もいれば、一人で静かに過ごしたほうが戻ってくる人もいる。散歩で切り替わる日もあれば、今日は10分歩いて終わりという日もある。そして、本当に消耗しているなら休む必要があります。

「どうしてみんな、仕事後もあんなに元気なんだろう?」

スレッドを最後まで読むと、周りの人の元気の秘密を探すより、自分の場合は何をすると疲れて、何をすると少し戻ってくるのかを知るほうが役に立つのかもしれません。

明日から生活を全部変えなくても、帰り道にひとつだけ「サイドクエスト」を入れてみる。

合わなければ、やめればいい。

そのくらいなら、少し試してみてもよさそうです。

(最終更新日:2026年9月10日)

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今回の記事では、仕事後の疲れについて、「少し動くと元気が戻る」という人もいれば、仕事そのものに消耗していた人、本当に休息や体調の見直しが必要だった人まで、さまざまな経験を見てきました。そこからもう少し踏み込んで、「休む」とはそもそもどういうことなのか、日々の疲れからどう回復していくのかを知りたい方におすすめです。

参考情報と翻訳元

  • Reddit「How are people so energetic after work and after the work week?」— 仕事が終わると何もする気力が残らないという投稿者の悩みに対して、行動とやる気の関係、運動、日々のルーティン、仕事による消耗、睡眠や体調などについて意見が寄せられたスレッド。
  • 厚生労働省「身体活動・運動の推進」 — 「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」において、個人差を踏まえて運動の強度や量を調整し、可能なものから取り組むことや、座りっぱなしの時間を長くしすぎないことが推奨されている点の確認に使用。
  • 厚生労働省「睡眠対策」 — 「健康づくりのための睡眠ガイド2023」における、睡眠と日中の眠気・疲労との関係や、睡眠に関する不調が続く場合の対応について確認するために使用。
  • NHS「Tiredness and fatigue」 — 疲れやだるさには、睡眠不足や生活習慣、ストレスのほか、鉄欠乏性貧血などさまざまな健康上の原因があり得ることを確認するために使用。また、原因の分からない疲れが続く場合や日常生活に影響している場合の受診に関する説明も参考にした資料。
  • 朝日新聞出版『今さら聞けない 休養の超基本』 — 関連書籍の著者、2026年3月6日の発売日、書籍内容の確認に使用。疲労の仕組みや、日々の生活の中で休養を取り入れるための方法を扱っていることを確認。

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