海外「これ絶対売れるだろ」GrokのAni登場から1年、AIキャラクターが別サービスへ進んだ理由

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(最終更新:2026年9月3日)

2025年7月、Grokに3Dキャラクターと会話できる「コンパニオン」機能が登場しました。

その中でも特に注目されたのが、アニメ風のキャラクター「Ani」です。

音声で会話できるだけでなく、画面の中で表情や身振りを変えながら返事をする謎のキャラクター。現在では珍しくなくなりつつある形式ですが、当時はAIチャットに3Dキャラクターが組み合わさったことで、海外でも大きな反応を呼びました。

ところが、1年後の2026年になるとGrokは3Dコンパニオン機能を終了する方向へ。

一見すると、短期間で終わった実験的な機能にも見えますが、ここで少し気になるのことが。

それは、Aniそのものは消えなかったことです。

Grokの3Dコンパニオンを手がけていたAnimation Inc.は、現在「Animates」という独立したAIコンパニオン向けサービスを展開しており、そこではAniも再び登場しています。

2025年にRedditで出ていた「これ、キャラクターを増やしたら売れるんじゃないか」という反応を振り返ると、この1年間の流れは少し違って見えてきます。

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「これ絶対売れるだろ」GrokのAni登場に海外でも反響が

Grokのコンパニオン機能は2025年7月に登場しました。

当時のGrokでは、AniやRudiといった3Dキャラクターと会話でき、音声に合わせてキャラクターが動く仕組みが注目されました。Aniについては、xAI自身もアニメ風の女性キャラクターとして紹介しています。

Redditの「r/singularity」では、AIそのものの性能よりも、この新しい形式に驚くコメントが目立ちました。

「これ、たぶん売れるだろ。もっといろんなキャラクターが出て、それぞれ違う性格を持つようになれば」

かなり率直な反応です。

別のユーザーからは、

「俺たちは文字通り『ブレードランナー』に近づいている」

という声もありました。

さらに、

「必要なのはホログラムだけだ」

というコメントに対して、「VRヘッドセットがある」という返しまで出ています。

AIチャットを使っているというより、SF作品に出てくるキャラクターが現実の端末に入り込んできたような感覚だったのかもしれませんね。

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海外では「AIの新機能」より「新しいキャラクター」として見られていた

当時の反応をもう少し追うと、Aniが単なるGrokの見た目違いとして受け止められていたわけではないこと。

image by Replika公式サイト

あるユーザーは、すでに人気のあったAIコンパニオン「Replika」を引き合いに出し、チャットや音声、キャラクターモデルが改善されれば人気になるだろうとコメント。

さらに、

GPTにもキャラクターモデルが来るのはいつだろうと思っていた。
xAIが先にやったようだ

とも書いています。

ここで興味深いのは、「Grokが賢くなった」という話ではなく、「こういうキャラクターと話すサービスが成立するのか」という方向に話題が動いていることです。

AIアシスタントなら、検索の正確さや文章生成能力などが評価されます。

しかしコンパニオンになると、キャラクターの見た目や声、性格、会話の雰囲気まで商品として見られるようになります。

2025年当時のRedditでは、その可能性をかなり早い段階から指摘するユーザーがいたようですね。

その一方で「人間との交流の代わりになるのでは」という懸念も

もちろん、歓迎する意見だけではないようです。

同じスレッドでは、AIに人格を持たせることに可能性を感じる一方で、現実の人間との交流を置き換えてしまうのではないかと心配するコメントもありました。

こうした懸念が出てくるのも、AIコンパニオンが単に質問へ答えるだけのAIではなく、キャラクターとの会話を前提にしたサービスとして登場したからなのかもしれません。

2025年に『Journal of Consumer Research』で発表された研究でも、AIコンパニオンとの交流によって一時的な孤独感の低下が確認されました。

複数の実験では、AIとの交流が孤独感に与える影響を調べており、特に「AIが自分の話を聞いてくれている」と感じることが、その低下と強く関係していました。

AIコンパニオンでは、AIそのものの性能だけでなく、どんなキャラクターと会話するのかもサービスの体験に関わってきます。

今回のGrokのAniも、単なる機能としてではなく、キャラクターそのものに注目が集まっていたのは、こうした背景があるのかもしれませんね。

そして1年後、Grokは3Dコンパニオンを終了へ

2026年7月、GrokはAni、Valentine、Mika、Rudiなどの3Dコンパニオンについて、終了する方針を示しました。

xAI側は、この3Dアニメーション部分を「実験」と位置づけ、今後はGrok本体の記憶や会話、音声の継続性などに注力するという説明をしています。

ここだけを見ると、2025年に登場したAniが役目を終えるようにも見えます。

ところが、もう一つ動きがありました。

Aniを含む3Dコンパニオンの技術を手がけていたAnimation Inc.が、独自のAIコンパニオンサービス「Animates」を展開したのです。

AnimatesはiOS、Android、Windows、Macに対応し、リアルタイムの音声会話や3Dキャラクターなどを前面に出しています。同社自身も、AIコンパニオンを事業の中心に据えています。

そして8月末には、AnimatesでAniが再び登場しました。

「Grokの機能」が「キャラクターのサービス」に変わった

ここで2025年のRedditに戻ると、最初の「もっとキャラクターが増えれば売れる」というコメントが少し違って見えてきます。

当時はGrokというAIサービスの中にAniがいました。

ところが現在は、Grokが3Dコンパニオンを終了する一方で、Aniを作った側は別のサービスとしてAIコンパニオンを続けています。

もちろん、Aniが自分の意思でGrokを飛び出したわけではありません。

実際には、xAIとAnimation Inc.という企業側の判断によって提供場所が変わっただけです。

それでもユーザーから見れば、「Grokの機能がなくなった」のとは少し違い、キャラクターそのものは残り、別の場所で再び会える。

これは、従来のソフトウェアの「機能終了」とは少し違う形です。

ゲームのキャラクターなら、作品が終われば基本的にはその作品の中で役目を終えますが、AIコンパニオンの場合は、キャラクター自体がサービスをまたいで展開される可能性が出てきたわけです。

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ただし「同じAniなのか」という問題は残る

ここで一つ難しい問題もあります。

新しいサービスに同じ名前と姿のAniが登場したとして、それを以前のAniと同じ存在だと感じられるかどうかは別の話です。

AIコンパニオンの場合、キャラクターの外見だけでなく、過去の会話や記憶もユーザーとの関係を作る要素になります。

実際、Grokのコンパニオン終了をめぐる海外の反応でも、「アバターがなくなるのが嫌だ」「自分が知っている性格と一致しなければ意味がない」といった趣旨の意見が見られました。

別サービスへ移ったとしても、これまでの会話や関係がそのまま引き継がれるとは限らないからです。

Animatesが新しいサービスとしてどのように記憶やキャラクター性を構築していくのかは、また別の問題になりそうですね。

2025年の「売れる」という予想は、少し当たっていたのかもしれない

2025年のRedditには、Aniを見て「もっとキャラクターが増えれば売れる」と考える人がいました。

当時は、単なる新機能に対する軽い反応にも見えます。

しかし1年後、Grokの3Dコンパニオンが終了しても、Aniを含むキャラクター自体は別のサービスへ展開されました。

もちろん、これだけでAIキャラクター市場が成功すると決まったわけではありません。

Animatesもまだ新しいサービスですし、AIコンパニオンがどこまで広く定着するのかも分かりません。

ただ、AIサービスを「頭の良いチャットボット」としてだけではなく、「特定のキャラクターと継続的に付き合うサービス」として見る人がいることは、2025年の反応からも見えていました。

GrokのAniは、AIモデルそのものが移動したわけではありません。

それでも、Grokの中にあった一つのキャラクターが、別のサービスでも価値を持つようになったようです。

最初はGrokの新機能として登場したAniが、1年後には「Grokとは別の場所でも成立するキャラクター」になりつつあるのを見ると、2025年の海外ユーザーが口にしていた「これ、売れるんじゃないか」という予想も、少し違った意味で現実になり始めているように見えてきますね。

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