野生の猛獣といえば、子どもを守るために警戒心が強く、近づくだけで危険なイメージがありますよね。
ところがアフリカのサバンナで、そんなイメージを根底から覆す、あまりにも心温まる奇跡のような瞬間が撮られたようです。
撮影者の目の前にたたずむ、一頭の母チーター
舞台となったのは、野生動物写真家のニック・クリアー(Nick Kleer)氏が撮影に訪れていたサバンナ。

動画の始まりは、カメラを構えるニック氏のすぐ至近距離にたたずんでいる草むらの中に立つ、一頭の母チーターから始まります。

警戒する様子もなく、「ピョー」と小さくも高い鳴き声を響かせながら、辺りを見回す母チーター。この高い鳴き声は、チーターが子どもたちを呼ぶときに使う特別なコミュニケーションなんだとか。

母チーターはニック氏を警戒するどころか、まるで「今から自慢の子どもたちを呼ぶから見ていてね」と言わんばかりの落ち着きぶり。
岩の上からワラワラと登場!モフモフの赤ちゃんたち

お母さんの呼び出しに応えて、草むらの奥にある岩の上から姿を現したのは、なんと小さなチーターの赤ちゃんたち!

背中にフワフワとしたグレーのたてがみ(生後間もない幼獣特有の毛)を蓄えた赤ちゃんたちは、好奇心旺盛な目つきで岩の上からこちらを伺います。

1頭、2頭、3頭……と続々と岩の上に集まると、ちいさな足取りで岩を降り、お母さんのもとへ。

ニック氏のカメラを怖がる様子もなく、すぐ目の前までやってきて「ピーピー」と可愛らしい声をあげる赤ちゃんも。

最後はお母さんの体にスリスリと甘え、背中に乗りかかったりと、まるで巨大なネコチャンの親子睦まじい日常風景そのものです。
海外のネットでは「癒やされる」「マジでかわいい」と大絶賛
動画
海外のネットの反応
ガチで癒やされる!
みんな今起きたばっかみたいな顔してるね笑
ふわふわのチートスたちが、マジでかわいい。
チーターの鳴き声とかゴロゴロ音がたまらないよぉ😭😭😭
母チーター「よーし、みんな揃ったところで、今夜のごはんを紹介します!」
音ありで見てたら、うちの子猫も寄ってきちゃった😂
なんて特別な瞬間なんだ!
本来は警戒心が強いチーター

一見すると親しみやすく見えるチーターですが、本来はとても警戒心が強く繊細な動物です。
サバンナにはライオンやヒョウ、ハイエナといった天敵が多く、体格の華奢なチーターは力勝負では勝ち目がありません。
そのため、特に子どもを守る時期の母チーターは非常に神経質になり、見慣れない存在に対してはすぐに距離を置くのが普通だそうです。
また、チーター特有の「ピョー」という甲高い鳴き声は、遠くまで響く反面、天敵に居場所を知らせてしまうリスクも伴います。
つまり、母チーターが人間の前で堂々と子どもを呼び寄せたこと自体が、サバンナの生態系から考えると極めて異例なシチュエーションなのです。
長年の信頼関係が生んだ奇跡のショット

今回登場した母チーターの名前は「サーシャ」。
南アフリカにある絶滅危惧種の保護区「キシンド・タイガー・キャニオン私有保護区」で暮らしています。

そして撮影者のニック・クリアー(Nick Kleer)さんは、アフリカで長年野生動物を追い続けているサファリガイド兼写真家です。彼は特定のチーターファミリーを何ヶ月も、時には何年もかけて一定の距離から温かく見守り続けてきました。
今回の奇跡的な映像も、そんな日々の積み重ねと強い信頼関係があったからこそ生まれたものなのです。
本来なら警戒心の強い野生動物が、信頼する人間に対して見せる無防備で愛らしい姿。母チーター・サーシャの穏やかな表情と、無邪気に甘える赤ちゃんたちの姿は、見る人の心をほっこりと満たしてくれます。
大自然の中でこんな風に動物と心を通わせられたら、一生の宝物になりますね。
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