日本と海外おもしろ好奇心ネタを中心に海外の反応を発信中!

海外「日本で刀鍛冶見習いしてるけど質問あるかい?」(海外の反応)

世界の話題
3
記事に広告が含まれています。

海外掲示板の日本刀愛好家が集まるコミュニティに日本で刀鍛冶見習いをしている方が現れちょっとした話題になっていました。

今回は、その反応をいくつかご紹介します。

刀には詳しくないので、補足等間違ってたらごめんなさい!

海外の反応

海外の反応さん

みんなおはよう!

日本で刀鍛冶の見習いをやってるんだ。

今年は備前で資格試験を受ける予定なんだけど、人より1年早い受験になるんだ。
腕のいい見習いだと、これくらいの飛び級は割と普通らしい。

せっかくだし、自分の仕事とか見習いとしての経験についてみんなが質問できる場を作ってみた。

刀鍛冶見習い4年目だけど、何か質問があれば答えるよ!

4th year katana kaji apprentice AMA
by u/Hotseat_Hero in Katanas

海外の反応さん

す、すごいな…。

投稿主(刀鍛冶)

ありがとう!

海外の反応さん

これを始める前から日本に住んでたの?
それとも、この仕事のためにわざわざ移住したの?

投稿主(刀鍛冶)

この仕事をやるために、わざわざ日本に移住したよ!

海外の反応さん

どうやって生計を立ててるの?
見習いとしての生活ってどんな感じ?
あと、君は日本人?それとも生粋の海外生まれ?

投稿主(刀鍛冶)

生活費に関しては、キッチンナイフとか小型のナイフを作って稼いでる。
それと妻も自分でビジネスをやってるんだ。

自分はアメリカ人だよ。

見習いとしての生活はかなりキツいね。
朝は5時半〜6時に起きて、仕事はだいたい7時半から17時半まで。
体力的にも相当ハードだし、試験に備えるために仕事終わりの自主勉強もかなり必要になる。

工房には、親方と、自分より上の見習い(2年前に資格取った人)、それと2年くらい前に入った年下の見習いがいるよ。

海外の反応さん

君より2年先輩で、もう資格も取ってるのにまだ見習いとして働いてる人がいるの?
それでちゃんと食っていけるくらい稼げてるのかい?

投稿主(刀鍛冶)

資格を取った後も、何年かは師匠のもとに残って働くのがこっちの慣習なんだ。

見習い期間中は法律的にも給料が出ないから、その代わりに師匠がここで働かせてくれて、将来自分の工房を開くための資金を稼がせてもらうって感じだね。

海外の反応さん

つまり、見習い期間はトータルで4〜5年くらいってこと?

西洋の職人みたいに「見習い→職人→親方」って段階を踏む感じなのか、それとも資格を取ったらいきなり親方になるのかどちらなんだろう?

投稿主(刀鍛冶)

5年だね。
1年早く試験受けて資格は取れるけど、5年経つまでは刀は売れない。

刀鍛冶の場合は、いきなり親方になる感じかな。

アメリカ

見習いの期間中に作った刀って、売ることはできるの?
もしできるなら、価格のガイドラインみたいなのはあるのかな?

あと、君が作ってるキッチンナイフの写真とかある?

投稿主(刀鍛冶)

資格を取るまでは、法律的に刀を販売することは一切できないんだ。

これが前に彫りの練習として作ったキッチンナイフだよ。
最終的にはお客さんにプレゼントしちゃった。

image by Hotseat_Hero

海外の反応さん

なるほどね!
良ければ、なぜそんな法律になってるのか、もう少し詳しく教えてもらえる?
写真もありがとう、カッコいいね!

投稿主(刀鍛冶)

本物の刀、つまり「日本刀」は芸術品として扱われているんだ。

だから合法的に作るには、師匠のもとで5年間の修行をして、認定試験に合格する必要がある。
それで初めて、「玉鋼」を購入して刀を作ることが許されるわけさ。

アメリカ

すごいな…。
見習いが終わった後はどうする予定なんだ?

投稿主(刀鍛冶)

東京の近くで自分の工房を開く予定だよ。
妻が都会を恋しがってるからね笑

海外の反応さん

たまにネットで日本刀の素材や品質について色々議論されてるけど、実際どこまで本当なんだろう?
あと、古刀(古い時代の刀)と新作刀(現代刀)って違いはあるの?

個人的には、「日本の鋼は西洋より劣っていたから、刀の性能も劣っていた」という極端な意見はちょっと信じがたいんだ。
基本的には本とかの知識しかないから意見を聞いてみたい。

なんにせよ、ここまでこの道を学んでることには敬意を表するよ。

投稿主(刀鍛冶)

顕微鏡レベルの鋼の分析を見ると、日本の鋼が単純に良いとは言えないのは分かってる。

実際、戦国時代にポルトガル人や他のヨーロッパ人が来た時、多くの刀工が『南蛮鉄(なんばんてつ)』と呼ばれる輸入鉄を買ったり交換したりして使ってた。
単純にそっちの方が鉄としての質が良かったからね。

本質的には鋳鉄に近いものだった。

ただ、外国の影響を嫌ってそれを使わなかった刀工もいれば、より良い鋼として積極的に取り入れた刀工もいた。

とはいえ現代では、製法自体は大きく変わらないものの、玉鋼の品質は昔よりも均一で高くなってるよ。

だからといって、昔の刀が「劣っていた」と言い切るのも正確ではないかな。

玉鋼はヨーロッパの一部の鋼に比べると、より粗く難しい状態から始まるから、同等のレベルまで仕上げるにはより高度な技術が必要になるんだ。

海外の反応さん

アメリカにいた時点で鍛冶とか金属加工のキャリアがあったの?
それとも完全に方向転換した感じ?

あと、50歳の見習いって存在するのかな。
えーと、一応「友人のために」聞いてるんだけどさ。

1991年に15歳のとき宝塚に行ったことがあるんだけど、その経験が今でもすごく強く心に残ってるんだ。

投稿主(刀鍛冶)

うん、アメリカにいる時点で鍛冶の経験はあったよ。

あと正直、年齢は関係ない。
自分の先輩の試験では74歳の見習いが試験に合格してるし、自分の試験でも60代の男性がいたよ。

ただ、試験自体はかなりハードだ。

試験では電動工具の使用は一切禁止。
全部昔ながらのやり方でやらないといけないから、大きなハンマーを毎回正確に、しかも力強く振れる必要があるんだ。

アメリカ

自分はアメリカ人で刀については基本的な作り方くらいしか知らないんだけど、まともな刀って大体いくらくらいするものなんだい?

ざっくりでいいから知りたい。

投稿主(刀鍛冶)

ちゃんとした刀匠、例えば自分みたいな人間が作った本物の刀なら、だいたい4000ドル(約60万)くらいからって感じかな。

もちろん、拵え(こしらえ)とかは別料金だけどね。
拵えや研ぎはコストがかなりかかる。

プロの研師に30cmの刀身を研いでもらうと、大体1000ドルくらいかかる。
刀の長さってなるとその分、金額もどんどん跳ね上がっていくってわけさ。

海外の反応さん

刀の長さってだいたい66〜76cmくらいだから、研ぎだけでも2000ドル以上って感じになるね。
さらに拵えがいらなくてもハバキと白鞘は必要になるし、君のほうが詳しいだろうけど、多分さらに500〜1000ドルくらいはかかるはず。

それに日本に住んでないなら送料もプラスされる。

投稿主(刀鍛冶)

諸々すべて込みにすると、4000〜5000ドル(約60~80万)くらいだね。

刀身だけ(研ぎだけ済ませた状態)で納品することもあるけど、その場合はだいたい2000ドルくらい。

そういうのは、自分で拵えを作りたい人が買っていくことが多いな。

海外の反応さん

ちょっと疑問なんだけど、君はまだ刀匠でもなんでもない、ただの見習いなわけだよね?
それで「無名のアメリカ人が作った現代の刀に4000ドル払う人がいる」っていうのは夢見がちなんじゃないか?

投稿主(刀鍛冶)

もうすでに、自分が資格取ったら刀を買うために前金入れてる人がいるんだ。
中には4000ドルの2〜3倍出すって人もいる。

それに自分は「無名のアメリカ人」なんかじゃない。
世界で初めての正式に認可されたアメリカ人の日本刀鍛冶で、歴史上でも外国人の刀匠として史上3人目なるんだ。

海外の反応さん

好きな歴史的な流派ってある?
あと、例えば『松川肌』みたいな歴史的な名刀に見られる要素で特に惹かれるものとかある?

*松川肌とは、刀の表面(地鉄)に現れる木目のような模様のことで、特にうねりが強く、松の樹皮のように見えるような、はっきりした鍛え肌のことだそうです。鍛え肌は、刀を作るときに鉄を叩いて折り返して作ることで、表面に出てくる木目みたいな模様とのこと。

投稿主(刀鍛冶)

自分は美濃伝を学んでる。
南北朝の刀として好きなだけじゃなくて、全体的な作刀のスタイルとしても好きなんだ。
でも、刃文の『濤瀾刃(とうらんば)』もすごく好きだね。

今は近くにいる名工の小川を学んでるところさ。
現代の刀匠だけど、濤乱刃でかなり高く評価されてる人だよ。

*美濃伝とは、美濃国(現在の岐阜県あたり)で発展した刀の作風(流派の系統)で、日本刀の主要な5大系統のなかでも実戦向きで実用性を重視した刀が多い系統とのこと。
濤瀾刃(とうらんば)は、江戸時代中期(元禄〜享保頃)に好まれた、大きくうねる波のような刃文で、作刀・焼き入れともに難しく、美しく焼き上げることができる刀工は高く評価されたそうです。

海外の反応さん

自分からは何も質問は無いよ。
とにかくリスペクトだ。

海外の反応さん

健闘を祈る!
いつかそのうち、何か一本お願いできる日を楽しみにしてるよ。


以上、海外「日本で刀鍛冶見習いしてるけど質問あるかい?」への反応でした。

この方をいれると外国人の刀鍛冶ってまだ3人しかいないんですね…。
年齢があまり関係ないのも驚きました。

厳しい修行や独特の制度を見ると、やはり簡単に入れる世界ではないものの、国籍に関係なく、本気の人だけが残っていく世界なのかもしれませんね。

発売日:2026年3月9日

価格:¥3,300 税込(2026年5月16日時点)

アイキャッチ元:Flickr / AdamSelwood
翻訳元:Reddit(r/Katanas) / 4th year katana kaji apprentice AMA

関連記事

他サイト様の最新記事

コメント

  1. 図鑑ウォッチャーさん より:

    すごいなあ。職人かっこよす。

  2. 図鑑ウォッチャーさん より:

    アメリカで独立したほうが稼げそうだよなあ、金もあるし絶対好きな人多いじゃん
    しかし、行動力がすごい

  3. 無鑑査刀匠 より:

    日本刀は人殺しの道具なので、基本的には勝手に製造できない。
    抜け道として芸術品扱いにして、ただの製品ではなく「芸術品だ」と認定されなければならない。
    ゆえに、一振りごとに監査される。

    だが、数多くの「芸術品・日本刀」を造った業績がある人には
    「もはやこの人が作ったものに、いちいち監査するのはムダ」ということで
    無鑑査刀匠という資格が贈られる。刀匠たちはこれを「本物の刀匠になった」という。

    無鑑査刀匠であれば、アメリカだろうがどこだろうが彼の作った刀は芸術品としての日本刀になる。
    無鑑査刀匠になったアメリカ人はいないはずだ。(日本人でも少ない)

タイトルとURLをコピーしました