『かちかち山』といえば、ウサギがタヌキをこらしめる昔話としておなじみですよね。
ところが、昔の物語を改めて読んでみると、思いのほか容赦のない展開が待っているようです。
海外掲示板Redditでは、1885年(明治18年)に出版された英語版『かちかち山』が紹介され、その物語の内容やウサギの復讐劇にさまざまな反応が寄せられていました。
今回は、そんな明治に書かれた『かちかち山』を読んだ人たちの反応をご紹介します。
海外の反応
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日本の明治時代、1885年の残酷な昔話『かちかち山』の英語訳。
『かちかち山』の物語
昔々、ある農家に年老いた夫婦が暮らしていました。
二人は、畑にやってきては作物や種を食い荒らす、悪さばかりするタヌキに困っていました。
そこである日、おじいさんは罠を仕掛け、タヌキを捕まえました。そして捕まえたタヌキをおばあさんに渡し、タヌキ汁を作ってくれと頼みました。
台所で縛られていたタヌキは、おばあさんに命だけは助けてほしいと懇願しました。かわいそうに思ったおばあさんは、タヌキを逃がしてやることにしました。
ところが、縄を解かれた途端、タヌキは大きな木の杵をつかみ、おばあさんを殴り殺してしまいました。
さらに、おばあさんの遺体を切り刻み、その肉を煮込んで汁物を作りました。そして、おばあさんの姿に化けたのです。
おじいさんが畑から戻ると、タヌキは作った汁を食べさせました。
おじいさんが食べ終わると、タヌキは元の姿に戻り、こう言ってあざ笑いました。
「お前が今食べたのは、ばあさんの汁だ! 自分の女房を食っちまったんだよ! かまどの下に骨があるだろう?」
激怒したおじいさんはタヌキを追いかけましたが、タヌキは山へ逃げてしまいました。
復讐を果たすため、おじいさんは友達である賢いウサギを訪ねました。
ウサギはタヌキを誘い、売り物にする薪を集めに山へ出かけました。
帰り道、ウサギはタヌキが背負っている薪の束の下で、火打ち石を打ち始めました。
「カチカチ、カチカチ」
「何の音だ?」とタヌキが尋ねました。
するとウサギは答えました。
「ここはかちかち山だからね。カチカチ鳥が鳴いているだけだよ」
タヌキはそのまま歩き続けました。
その間にウサギは火打ち石で薪に火をつけ、タヌキの背中に大やけどを負わせました。
ウサギは痛みを和らげるためだと言って、タヌキに唐辛子で作った膏薬を渡しましたが、それを塗ると痛みはさらにひどくなりました。
やがてタヌキが回復すると、ウサギは今度は釣りに誘いました。
ウサギはあらかじめ二艘の舟を用意していました。一艘は小さな木の舟、もう一艘は大きな泥の舟です。
欲張りなタヌキは、大きな泥の舟を選びました。
二人が海へ漕ぎ出すと、泥の舟は溶け始めました。
「助けてくれ! 助けてくれ!」
タヌキは水しぶきを上げながら必死に助けを求めました。
しかし、ウサギは櫂でタヌキの頭を殴り続け、とうとう溺れ死なせてしまいました。
そしてウサギはおじいさんのもとへ戻り、おばあさんの仇を討ったことを伝えました。
An English translation of Kachi-Kachi Yama, a gruesome fairy tale. Story in comments. Japan, Meiji period, 1885 [1300×1646]
by u/MunakataSennin in ArtefactPorn
海外の反応さん
ウサギの兄貴は、じいさんのために一肌脱いだな。
海外の反応さん
グリム兄弟もこれには納得。
海外の反応さん
アジア風味のビアトリクス・ポターだ。
※ビアトリクス・ポターは『ピーターラビット』の作者。原作にはピーターの父親が人間に捕まり、パイにされてしまったというちょっと残酷な設定があります。
海外の反応さん
世界の昔話としては、わりと典型的な話だね。
自分は絵に惹かれたよ。
海外の反応さん
この話で、ずる賢いウサギが中心人物になっているのがすごく興味深い。
ジョエル・チャンドラー・ハリスが語り直したブレア・ラビットの民話にも、こういうウサギが登場するし、チェロキー族のジ・ストゥにもいる。
どちらも家族の間で語り継がれてきた物語だから、ほかの文化の物語にウサギが登場するのを見ると、いつもうれしくなるんだ。
海外の反応さん
北カリフォルニアの話でも、ウサギがコヨーテを騙して、自分のチ◯コをウサギに渡させるんだ。
コヨーテはパーティーで誰かといい仲になろうとして、いろいろ災難に遭うんだけど、ウサギがずっと邪魔をして、チ◯コを返そうとしない。
マイドゥ族のコヨーテの話って、マジでめちゃくちゃ面白いんだよ。
海外の反応さん
バッグス・バニーも仲間に入れよう。
海外の反応さん
西アフリカの神話に出てくるクモのアナンシもね。
※アナンシは、西アフリカの昔話に登場するクモです。ずる賢く、知恵や策略を使って相手を出し抜くことで知られているそうです。
海外の反応さん
で、教訓はなんだろ?
悪いことするなってことかな?
海外の反応さん
それと、敵を許すなってことだな。
さもないとシチューにされるかもしれない。
『タイタス・アンドロニカス』も誇らしく思うだろうね。
※タイタス・アンドロニカスとはシェイクスピアの復讐悲劇のことです。人肉を料理して相手に食べさせる場面があります。
海外の反応さん
タヌキは絶対に信用するなってことだ。

海外の反応さん
昔話って、普通は何かしら教訓があるもんだ。
子どもがまともな大人になるための、人生訓みたいなものさ。
じゃあ、この話の教訓は何なんだ?
タヌキは悪いってことか?ウサギは賢いってこと?
それとも「昔の日本の昔話は変だ」ってことか?
ドイツ
いつでも友達を助けよう!
(友達の家族の仇を討ってやるぞ)
一度でうまくいかなかったら、何度でも挑戦しよう!
(敵を焼き殺そうとして失敗したら、今度は水攻めだ)
欲張ると命を落とすぞ!
(櫂を持ったウサギに、ちょっと手伝ってもらいながら)
教訓だらけじゃないか。
自分はドイツ人だけど、ディズニー風に改変されていない昔話の多くは、だいたいこんな感じだよ。
「王様に逆らうな。さもないと王様の結婚式で、真っ赤に焼けた鉄の靴を履いて踊らされるぞ」ってね。
※グリム童話『白雪姫』には、悪い王妃が熱した鉄の靴を履かされ、死ぬまで踊らされる場面があります。
海外の反応さん
それに、「サソリとカメ」の寓話みたいに、
「悪い本性の相手を信用したり、情けをかけたりすると、結局は自分が傷つけられる」
っていう教訓もあるんじゃないかな。
※「サソリとカメ」は、カメがサソリを背中に乗せて川を渡ろうとするものの、途中でサソリが本能に逆らえず、カメを刺そうとする寓話です。
海外の反応さん
婆さんには化けられるのに、泳げないのね。
昔の物語を書いた人たちは、いったいどうなってるの。
海外の反応さん
ウサギに櫂で殴られながら泳ぐのは、だいぶ難しいからね。
海外の反応さん
正直、大半のおばあさんだって泳ぎが得意じゃないんじゃないか?
海外の反応さん
つまり、タヌキは植物を食べていた。
まあ、盗んでいたってことだな。
それに対する農夫の適切な罰は、タヌキを殺して食べること。
するとタヌキは、同じことをして仕返しする。
その後、タヌキは焼かれて溺れさせられる。
なんという悲劇だ!
海外の反応さん
このシリーズ、英語で書かれてるのに、絵にある「plaster for sale(膏薬売ります)」の部分がいまだに分からない。
だって、話の中にはplasterなんて出てこないじゃない。

海外の反応さん
タヌキが歩き続けている間に、ウサギは火打ち石で背負っている薪に火をつけ、背中にやけどを負わせる。
痛みを和らげるため、ウサギは唐辛子で作った湿布薬を渡すが、それによって痛みはさらにひどくなるのだ。
海外の反応さん
この話の教訓。
ウサギから泥の舟を受け取るな。
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以上、海外「グリム兄弟も納得」明治時代の『かちかち山』英語版、その容赦のない物語が話題にへの反応でした。
タヌキの所業もイカれてますが、ウサギの復讐もちょっと徹底しすぎな気も…。
子どもの頃は普通に読んでいた昔話も、大人になって読み返すとなかなかすごい内容だったりしますよね。
翻訳元:An English translation of Kachi-Kachi Yama, a gruesome fairy…
コメント
爺が先に仕掛けた・・・
>昔話って、普通は何かしら教訓があるもんだ。
古来から物語はいかに面白いかが重要であり教訓なんてものはほとんど無い
んなわけねーだろ 昔の物語は教訓であったりエンサイクロペディアとしての働きを持っている物が多いわ わ
これはほぼオリジナルの話だけど、ある時期からだんだん現代風のアレンジが加わってヌルくなっていったみたいね
全員生存エンドとかもあるらしい
まあ特に教訓めいたものも無いし、子供に読み聞かせるにはちょっとどうかって内容だもんな
昔話を現代の価値観で批判するのはナンセンス
英語版の絵が見事だ。着物もきちんと描かれてる。自分が昔読んだ子供向け絵本はもっとゆるい絵だったから、欲しい。
昔ばなしよりも現代の価値観のほうがナンセンスに思えるのだが。
かちかち山は盟神探湯の一種と中世の裁判本で読んだ記憶