海外掲示板の世界中のデータマニアが集まり、退屈な数字を「一目でわかる芸術」へと変えてしまうコミュニティで「1947年〜2023年までの日本の人口推移を表したグラフ」が話題になってました。
[OC] Japan’s demographic shift (1947–2023)
byu/lsz500 indataisbeautiful
今回は、少し真面目なこの反応をいくつかご紹介します。
海外の反応
投稿者
1947年〜2023年までの日本の人口動態の変化がこれ。

海外の反応さん
60年代後半に何があったんだよ?

海外の反応さん
「丙午」っていう迷信で、その年は子どもを作らない人が多かったから。
*Yahooニュースの記事を参考にすると、丙午(ひのえうま)は、十干の「丙」と十二支の「午」が重なる60年に一度の年で、二つとも“陽”の性質を持つとされ「この年に生まれた女性は気性が激しくなる、夫を不幸にする」みたいな迷信が生まれたとのこと。結果的に子供を作る人が減ったそうです。
海外の反応さん
うわ、次の60年に一度の丙午って来年じゃん…。
記事の通り文化的な考え方は変わったってのは分かってる。
でもさ、これ以上出生率を下げる要因とか正直いらないよねって思うよ。
海外の反応さん
1975年には何があったんだ?

海外の反応さん
オイルショックが引き金になって、そこから深刻で長引く不況に突入したんだ。
1973年から1974年にかけて、国内総生産(GDP)は実に20%も落ち込んだ。
日本にとっては戦後初めて経験する本格的な不況で、その衝撃は相当なものだったよ。
不況は1975年まで長く続き、その後も70年代後半にかけて小規模な不況が繰り返されたんだ。
出生率が急降下し始めたのは1974年の10月。
不況が正式に始まってから、ちょうど10か月後のことだね。
そして結局、そこから一度も元の水準に戻ることはなかったんだ。
海外の反応さん
何か根本的な変化が起きない限り、日本はこれから数十年かなりキツい状況になると思う。
海外の反応さん
そうでもないと思う。
安い労働力を輸入する代わりに、ロボットに投資するはずだし。
2100年の平均的な日本人は、ヨーロッパ人より裕福で幸せになってるって、賭けてもいいね。
海外の反応さん
要するにこれは、日本では新生児より高齢者のほうが多く亡くなるって意味だよね。
数年もすれば、年齢ピラミッドはまた健全な形になるかもしれない。
それに、現役世代が負担する年金のための税金も減るはずだ。

海外の反応さん
違う。
中年層が大量に残ってて、これから高齢者になっていく。
その一方で若い世代はほとんど生まれてないから、労働力が致命的に足りなくなる。
海外の反応さん
そう、それが多くの人が分かってないところだと思う。
人が年を取る流れは途切れないけど、それを支える若い世代の流れは途切れてるんだよね。
海外の反応さん
年間で人口がほぼ100万人減るペースに近づいてるぞ。
それって、そこそこの規模の都市が毎年ひとつ丸ごと消えてるようなもんだ。
海外の反応さん
これは日本だけが特別ってわけじゃない。
これは世界中の特定の国で起きてる。
リトアニア、スペイン、タイ、イタリア、チリ、中国、ウクライナ、シンガポール、台湾、韓国は、日本の出生率より低いからね。
海外の反応さん
スペインは実は人口がかなりの勢いで増えてるよ(移民によってだけど)。
2025年だけで40万人増えた。
ちなみに、この数字には死亡者と国外流出者も含まれてる。
海外の反応さん
西側諸国も全く同じ問題を抱えてるよ。
ただ彼らは、何十万、何百万というインド人や中国人を受け入れることで、表面化した「ひび割れ」を必死に誤魔化してるだけだ。
海外の反応さん
それで問題が100%解決してるんだから、これ以上心配する必要なんてないだろ。
この仕組みが破綻するとしたら、移民にとってその国が魅力的じゃなくなった時くらいだ。
移民が自分の国で豊かに暮らせるようになるか、あるいは受け入れ国側が残念な対応をして、盛大にやらかした場合だな。
例えば、ファシズム国家に逆戻りするとか、そういう極端なケースだよ。
海外の反応さん
ただ、現代の移民問題は多くの国で極右勢力を一気に勢いづかせてる。
そこはかなり大きなリスクだと思うけどなぁ。
海外の反応さん
(出生率低下の)解決策は、生活できる賃金と、ちゃんと子育てできる環境だよ。
今でさえギリギリなのに、誰が子ども欲しがるんだって話だし。
海外の反応さん
それは違う。
人口崖(人口急減)の問題は、高賃金や保育支援だけで解決できるほど単純じゃない。
例えばスウェーデン、フィンランド、ノルウェーは、男女ともに手厚い有給育休があって生活水準も高い。
それでも出生率は置き換え水準を大きく下回ってるし、日本と同じ人口崖に直面してる。
海外の反応さん
結局のところ、出生率がここまで激減してる一番の理由って何なんだ?
世代交代で今の若者の価値観が変わったから?
海外の反応さん
自分がいくつか記事を読んだ限りだと、理由はこんな感じ。
まず、日本の労働文化がひどすぎて、まともな人間関係を築く時間すら残らない。
それに加えて、妻子を養うには賃金が低すぎるんだよ。
「男が稼いで女は家庭を守る」っていう古いプレッシャーがいまだに強いから、ハードルが跳ね上がってる。
海外の反応さん
ここ数年日本で暮らしている俺の意見を言わせてもらうと、原因は「労働文化」というより、「インフレに全く追いつけない停滞した賃金」のせいだと思う。
俺の仕事もそうだし、ここに住んでいる知り合いの外国人の多くも、アメリカに比べればかなり「ゆるい」条件で働けていて、そこは正直満足してるんだ。
でも、とにかく「給料が安すぎる」。
確かに今は円安だけど、それを差し引いても東京の物価は高い。
おまけに都市部を離れれば、まともなチャンスなんてほとんど転がってないんだ。
海外の反応さん
世界のほとんどの国が日本と同じ軌道を辿ってるよ。
*内容が専門的すぎるのでコメントの一部を格納してます。気になる方は続きを読むからご覧ください。
彼らは、つい最近になって初めて人口増加を達成しただけだ。
多くの説明は、なぜ他の国でも同じ傾向が見られるのかを単純には説明できていない。
数学的に説明できる「一番短い」答えはこれだと思う。
Inspired by the work of @StephenJShaw I compiled a list of countries with available data that allows the TFR to be decomposed into the Total Maternal Rate and the number of Children per Mother. This allows for an easier comparison of fertility levels across countries. pic.twitter.com/C7txZ4ShnN
— Birth Gauge (@BirthGauge) September 12, 2025
無子人口が増えていることと、母親1人あたりの子どもの数が減っていること。
出生率が下がる決定的な要因なんて誰にも分からない。
相関関係すら怪しいし、因果関係なんて絶望的だ。
長年、何百時間もかけて学術誌や一流の人口統計学者の論文を読み漁った結果、自分はもう諦めたよ。
もし今すぐ答えを思いついたり、どこかの記事をサッと検索して答えを出したりしたら、一流の人口統計学者が家に押し入ってきて、「お前がどれだけ間違ってるか」を叫びながらタコ殴りにされるだろうな。
意味のある答えを出すにはデータが足りなすぎるんだ。
海外の反応さん
他の先進国、そして成熟段階に入りつつある国々へ。
この変化の世界へようこそ。
日の出ずる国が、君たちを待ってるぞ!
日本の人口推移の変化を見て、海外の方々も自国の未来と重ね合わせてさまざまな議論を交わしていました。
出生率の低下という難問に対して、決定的な答えを見出すのは簡単ではないようですね…。


コメント
主に医学の進歩で死に難い世の中になったんだからあ出生率が下がらないと逆に困る。人間が際限なく増え続けるなら共食いでもしなけりゃ生きていけなくなるわけだけど、昨今は移民とやらが原住民を食い物にするのが人類のトレンドだとか
一旦入り込んだ移民を追い出す事は困難
自国の中に外国を作って満足か?